“今を変えたい”ときに寄り添ってくれる場所が、岡山にはたくさんあります。桃太郎ゆかりの勝ち運、龍神の浄化、厄除けと良縁のめぐり直し。岡山のパワースポットでも最強と噂される社や聖域で、心の温度を少し上げにいきませんか。山道などは歩きやすい靴で軽やかに出発しましょう。
吉備津神社(きびつじんじゃ)【勝負運・浄化】

(出典:写真AC)
アクセス:JR吉備線「吉備津」駅から徒歩約10分。岡山IC・岡山総社ICから車で約15〜20分。境内そばに無料駐車場あり。
ご利益:勝運成就、厄除け、家内安全、交通安全、学業成就
吉備の総鎮守。国宝の「吉備津造り」本殿は、凛としてやわらかな清澄さがあります。主祭神・大吉備津彦大神は、荒ぶる気を鎮め、国の安寧を築いた英雄神。長い回廊をゆるやかに歩くと、背中の重さがすっとほどけます。あわせて吉備津彦神社(備前一宮)、福山市の吉備津神社(備後一宮)へ両参りをすると、古代吉備の三つの柱が整い、大きな守りに包まれる感覚が深まります。
鳴釜神事(御竈殿)
温羅(うら)退治に由来する占いの神事。湯をはった釜が鳴る音の長短で吉凶を読み取ります。合図が鳴ったら“今の一願”を心で復唱し、静かに深呼吸。転職・受験・縁切りなど岐路の確認に最適です。音を自分が感じたまま大切にして受け取りましょう。
※御竈殿では拝観・撮影ができない場合があります。現地の案内に従い、静かに参拝しましょう。
サムハラ神社奥の宮【災難除け・身代守護】

(出典:写真AC)
アクセス:JR因美線「美作加茂」駅から徒歩約35分(山道のため準備推奨)。中国道・津山ICから車で約35〜40分。無料駐車場あり。
ご利益:災難消除、無傷安全、延命長寿、心願成就、交通安全
津山の山あいにひっそりと立つ“元宮”。造化三神の守りは「無傷安全」「延命長寿」で知られ、古くから〈サムハラ〉の符は災いをはね返すお守りとして親しまれてきました。「呼ばれた人だけが辿り着く」と噂されますが、神さまの扉はいつも開かれています。あわてずに、道のりそのものも祈りの時間ととらえ、帰りには丁寧に一礼しましょう。
展望台
日詰山の展望台から、加茂の田園と連なる山並みを一望できます。風に当たりながら深呼吸を3回、胸のもやがほどけて思考が整います。感謝を一つ思い浮かべると守りが近く感じられます。気持ちを切り替えて、新しい一歩を踏み出すのにぴったりです。
最上稲荷山妙教寺(さいじょういなりさんみょうきょうじ)【縁切り・縁結び・金運】

(出典:写真AC)
アクセス:JR吉備線「備中高松」駅から約2km(タクシー約5〜10分)。岡山総社ICから車で約10分。周辺に有料駐車場あり。
ご利益:縁切り・縁結び、金運招福、厄除開運、商売繁盛、合格祈願、交通安全
日本三大稲荷の一つ。ご本尊は、願いを守り育てる仏さまと伝わる最上位経王大菩薩。水の守りの八大龍王、福と金運を招く三面大黒天もお祀りされています。まず離別天王で手放し、次に縁引天王で必要なご縁を迎える“両縁参り”がおすすめ。霊光殿の前では「今の私に必要なご縁だけ残してください」と静かに一礼を。金運は三面大黒天そばの金運堂で銭洗いもどうぞ。
八畳岩
報恩大師が白狐に乗る最上さまを感得した“はじまりの岩”。急な段差や土の坂が続くため、歩きやすい靴で無理なく進みましょう。見晴台で願いを短く言葉にして空へ放ち、岩肌に手を添え深呼吸。心のざわめきが落ち着き、進みたい方向が見えやすくなります。
備中国総社宮(びっちゅうこくそうじゃぐう)【諸願成就・学業・商売】

(出典:写真AC)
アクセス:JR「総社」駅から徒歩約15分。岡山総社ICから車で約10分。境内・周辺に駐車場あり。
ご利益:諸願成就、厄除け、学業成就、商売繁盛、良縁祈願、家内安全
備中国324社の神々を一社にお迎えする“総社”。平安末に巡拝を集約したのが始まりで、学業・商売・良縁・厄除けまで広く届く“総合窓口”のような神社です。廻廊を渡る風で気持ちを整え、願いは一つに絞り、残りは天に委ねると軽やかさが戻ります。包容力と総合力は岡山のパワースポットでも最強と言われる所以。まずここで心を整えてから動くと、歩みがすっと滑らかになります。
絵馬
拝殿の竜の大絵馬にそっと視線を合わせ、願いは「私は〇〇を叶えています」と具体的・肯定的・現在進行形で一文にまとめます。結ぶ前に小さく息を止め、ふっと吐いてから結びましょう。その一呼吸が区切りとなり、迷いを残さず前へ進む決意が整います。
龍泉寺【浄化・大願成就・守護】

(出典:写真AC)
アクセス:JR「岡山」駅から車で約30〜40分。最上稲荷からは徒歩圏の参道あり。周辺に駐車場多数。
ご利益:浄化、開運招福、大願成就、子授け・安産、家内安全、厄除け
日蓮宗最上教派の本山。鏡のような龍王池と朱の鳥居は、現実と神域の境目のような静けさです。ご本尊は最上位経王大菩薩、堂内には八大龍王、鬼子母神、三面大黒天も祀られ、浄化・開運・子どもの守護などの霊験で知られます。滝行は“停滞を流す”心身のチューニングに最適ですが、見るだけでも十分。朝いちの静けさに合わせ、池を一周しながら呼吸を整えると、内側の声がすっと揃います。
龍王の滝
龍泉寺の“水の聖域”。古くは雨乞い・祓いの場として尊ばれ、今も大寒の寒行や夏の御神輿滝入が続いています。滝音に呼吸を合わせて立つだけでも浄化は進みます。無理はせず、終わったら水分補給を。停滞が流れ、決めたい一願が素直な言葉になります。
由加神社本宮(ゆがじんじゃほんぐう)【厄除け・良縁・金運】

(出典:写真AC)
アクセス:JR「児島」駅から下電バスで約20分+徒歩。瀬戸中央道・児島ICから車で約10分。駐車場あり。
ご利益:厄除け、良縁成就、家内安全、商売繁盛、交通安全、海上安全
厄除けの総本山。願えば必ずどこかで道がひらけると言われる由加大神は、落ち込んだ気分を祓う強さと、透明なやさしさを併せ持つ神さま。香川の金刀比羅宮との“両参り”で航海・人生の安全祈願もできます。参道の石段は“厄を落とす階段”。息を合わせて一段ごとに手放すイメージで進み、拝殿脇の磐座群に手を添えて、心のノイズをそっと預けましょう。
縁結びの獅子
男性は女獅子、女性は男獅子へ参拝し、鼻にそっと指を添えて深呼吸。「必要な良縁が最善の形で届きますように」と短く祈ります。願いは一つに絞るのがコツ。指を離して一礼し、境内では静けさを保つと、恋愛だけでなく人・仕事のご縁も整いやすくなります。
まとめ
岡山には、勝運を呼ぶ吉備の神々、厄を祓う権現、停滞を流す龍神など、願いごとに寄り添う聖域が点在しています。とくに包容力のある社は、岡山のパワースポットでも最強と語られる存在。願いを一つに絞り、静かに深呼吸。帰るころには心が軽くなり、進む道がそっと整っているはずです。






