『あなたに降る夢』はどんな映画?実話って本当?キャストも紹介

1994年に公開された「あなたに降る夢」という映画を知っていますか?この映画は、宝くじに当たった警官と、ウェイトレスのロマンティックコメディーで、実際にあった出来事を基に制作されたと言われています。実話とは、どんな内容なのでしょうか?とても気になりますよね。そこで、今回は、「あなたに降る夢」はどんな映画なのか?実話というのは本当なのか?また、この映画のキャストには誰がいるのかを調査してみました。

「あなたに降る夢」はどんな映画?

『あなたに降る夢』はどんな映画?実話って本当?キャストも紹介

(出典:映画ナタリー

「あなたに降る夢」は警官が当てた400万ドルの宝くじを巡って起こる騒動を軸に、巻き起こる人間関係や生きる事の素晴らしさについて描かれた映画です。まずは詳細やあらすじなどをご紹介しましょう!

  • 公開日:アメリカ-1994年7月29日・日本-1994年10月8日
  • 原題:It Could Happen to You
  • ジャンル:ロマンティックコメディー
  • 監督:アンドリュー・バーグマン
  • 脚本:ジェーン・アンダーソン
  • 上映時間:101分
  • 主な出演者:ニコラス・ケイジ/ブリジット・フォンダ

「あなたに降る夢」のあらすじ

ニューヨーク・クイーンズ地区で働く警官のチャーリー(ニコラス・ケイジ)は、正義感の強い心優しい人物。ある日、彼がレストランに立ち寄った時に、店主にこき使われながら働くウェイトレスのイボンヌ(ブリジット・フォンダ)と出会う。チャーリーは食事を終え仕事に戻ろうとしたが、彼女に払うチップが足りなくなってしまう。財布の中には妻のミュリエル(ロージー・ペレス)に言われてしぶしぶ購入した宝くじがあり、もし宝くじが当たったら山分けし、当たらなくてもチップ代を届けると約束する。その夜、宝くじの当たり番号を確認すると、チャーリーが購入した宝くじは何と400万ドルに当せんしていた。妻のミュリエルは大変喜んだが、その時にイボンヌと約束した事を思い出し、ミュリエルに伝えるが猛烈に反対される。そこでチャーリーは、チップを2倍渡すか、宝くじの半分をあげるかをイボンヌに選んでもらう事に。イボンヌは宝くじが当たっていると思わずに宝くじを選ぶ。そこで、宝くじが当たったと告げ約束の半額を手渡す。

生活の変化

宝くじが当たった事で、チャーリーもイボンヌも生活が激変。チャーリーは、近所の子供達の為に使ったり、切符を無料で配ったりとささやかに使うが、妻は自宅の改装や自分のファッションなどで派手に使い、儲け話にも興味を持つ。そのため、チャーリーが親切で寄付などをすると自分の分がなくなると激しく責め立てるようになる。一方イボンヌは、夫のエディ(スタンリー・トゥッチ)がクレジットカードを多額に使っていなくなったためにカード破産の危機にあったが、宝くじのおかげでそれを乗り切り、レストランを買い取りホームレス用の席を設け無料のスープを提供するなどしていた。しかし、夫が再び現れ金の無心をするようになる。

惹かれ合うチャーリーとイボンヌ

ある日、宝くじ当せん者の船上パーティーが行われる事になり招待されたが、チャーリーとイボンヌは船に乗り遅れてしまう。2人は船を待つ間に一緒に出かけ、楽しい時間を過ごすうちにお互い惹かれ合っていく。イボンヌは、夫のエディから劇団の設立資金と言って5万ドルを要求されたために、家を飛び出る。一方チャーリーの妻ミュリエルは寄附ばかりするチャーリーに愛想をつかし離婚を決意し、チャーリーは家を出る。そんな二人がホテルでばったり出会い、別々の部屋を借りていたが一緒に夜を明かす。

2人の結末

そんな2人の熱愛が報道されてしまう。チャーリーとミュリエルは離婚の話し合いをし、ミュリエルはイボンヌに渡した分も含めた宝くじの当せん金全てを要求。裁判となるが、チャーリーは負けてしまい、責任を感じたイボンヌは失踪してしまう。そんなイボンヌを探しだしたチャーリーは、お金など要らない、イボンヌさえいればと言い、2人は抱き合う。そんな時にホームレスの男がやってくる。一文無しとなった2人だったが、男を招き入れ食事を与える。そのホームレスの男は実は記者で、手を差し伸べた2人の優しさを記事にし寄付金を募る。2人はニューヨークを離れる事にし、その前にイボンヌの店によるとそこには多額の寄付金があった。チャーリーは警官に復帰し、イボンヌは店をそのまま続け、2人は幸せに暮らした。

「あなたに降る夢」のキャストは?

ロマンチックヒューマンコメディの「あなたに降る夢」。ここからは、主要キャストの人物像と誰が演じたのかを紹介します。

チャーリー・ラング(ニコラス・ケイジ)

ニューヨーク・クイーンズ地区で働く警官。真面目でお人よしな性格。仕事熱心で気が優しく、住人たちからも親しまれ平凡な生活に満足していた。相棒の警官ボーとレストランに立ち寄り、イボンヌと出会う。イボンヌと約束した事で、当せんした宝くじの半分をイボンヌに渡す。

イボンヌ・ビアシ(ブリジット・フォンダ)

下町のレストランで働く心優しいウェイトレス。別居中の夫エディの不始末から破産宣告を受けており、店主にこき使われながらも懸命に働いている。チャーリーから宝くじの当せん金の半分を受け取り、レストランを買いあげ、ホームレス用の席を設けた。

ミリュエル・ラング(ロージー・ペレス)

チャーリーの妻で、美容師。チャーリーの給料が安い事に不満を抱き、貧しい生活に嫌気がさしている。ヒステリックな性格。宝くじが当たった事で、派手な生活やあやしい会計士のもうけ話に飛びつく。チャーリーと離婚の際には宝くじの当せん金を全て要求。儲け話を持ちかけた怪しい会計士と一緒になったが、お金を全て持ち逃げされてしまう。

エンジェル・デュプリー(アイザック・ヘイズ)

タブロイド新聞の記者で、チャーリーとイボンヌにずっと張り付いていた。離婚裁判に敗れた2人がいるイボンヌの店にホームレスの恰好で現れ、一文無しになっても優しく接する2人の優しさが本物だと記事にする。

「あなたに降る夢」は実話なの?

「あなたに降る夢」は実話と言われおり、一部分は本当の話を基に作成されています。実際の出来事は、警官がよく利用するピザ店でウェイトレスをしていたフィリス・ペンゾが、常連客の友人・ロバート・カニンガム巡査からチップを渡す代わりに宝くじを2人で分けようと提案されます。その後宝くじに当せんし、均等に当せん金を分けたそうです。この事以外は、大幅に脚色されており、当せん後の背景は映画とは全く違います。ちなみに、映画のエンディングでは「この映画は実際の出来事から着想を得ているが、制作当時ペンゾとカニンガムの両氏はそれぞれの配偶者と幸せに暮らしていた」と記載されています。

まとめ

映画「あなたに降る夢」は、実際の出来事に基づいて制作されましたが、映画では大幅に脚色されています。ニコラス・ケイジやブリジット・フォンダという豪華出演者により、人情の機微や生きている事の素晴らしさが描かれた映画となりました。実際に宝くじが当たった事から起こる様々な出来事は、良いことばかりではないけれど、真面目に思いやりを持って生きていれば必ず幸せがやってくると思わされますね。