誰もが一攫千金を夢みて購入する宝くじ。特にジャンボくじなどは、わずかな金額で大きい当せんが見込めるくじとして人気ですよね。そんな宝くじって何歳から買えるか知っていますか?今回は宝くじが何歳から買えるのか、また年齢制限や当せんした場合の注意点についてもご紹介します。
宝くじは何歳から買える?
未成年の人が、宝くじ売り場で宝くじを買おうと思ったら買えなかったなんて話を聞いたことがありませんか?
実は、宝くじでは「当せん金付証票法」という法律が適用されており、この法律によると年齢制限についての表記はありません。そのため、法律上では年齢制限はなく、宝くじは何歳からでも購入できるという事になっています。
では、誰でも、それこそ小学生でも買えるのかと聞かれれば、答えはNOと言わざるを得ないでしょう。多くの売り場では、未成年が宝くじを購入する際には保護者の同伴などを必要としています。それはなぜなのでしょうか?
未成年が宝くじを買えない理由
わずかな金額で購入できるのが宝くじの良いところでもありますが、金銭感覚が未熟な未成年が宝くじにハマって大量に購入するとしたら、保護者としてもとても心配になります。
また、もし高額当せんをした場合には、当せん金の受け取りには本人確認書類などの証明書や印鑑が必要になる場合があります。さらに、高額当せんした場合、親権者が管理をしなければならず、内緒で購入などをした場合に家族間でもトラブルに発展する事もあります。
そのようなトラブルを避けるために、売り場では、未成年と思われる場合には年齢確認をし、場合によっては保護者同伴のもと、購入するように取り決めているところが多くなっています。
年齢制限があるくじはある?
宝くじの購入には、日本では法律上何歳からでも購入できますが、くじの中にも年齢制限があるものがあります。
宝くじ公式サイトなどのネット購入
宝くじ公式サイトからの宝くじの購入は、20歳以上で、宝くじ公式サイトに会員登録している必要があると定められています。本人名義による、宝くじを購入するための支払い方法や当せん金の受け取りのための銀行口座を登録する必要があり、20歳未満では購入する事が出来ません。
スポーツ振興くじ
よく宝くじと同じだと思われているものに、スポーツ振興くじがあります。「toto」や「BIG」などのスポーツ振興くじでは、「19歳に満たない者は、スポーツ振興投票券を購入し、または譲りうけてはならない。」と「スポーツ振興投票の実施などによる法律」の第三書・第九条に記載されています。
日本では、未成年がギャンブルするのは禁止されており、例えば、競艇や競馬、ボートレース、オートレース、また、パチンコなどでも年齢制限が設けられています。
海外の宝くじ
日本では年齢制限はありませんが、海外では未成年による宝くじに年齢制限を設けている国が多いようです。
例えば、アメリカでは多くの州で18歳以上、イギリスでは2021年から18歳以上に制限。オーストラリアでは18歳未満の購入は禁止となっています。
未成年者が当せんした場合の手続きは?
基本、未成年で宝くじに当せんした場合、年齢に関係なく当せん金を受け取ることは可能です。特に5万円(10万円までの場合もあり)までの当せんの場合、売り場で当せん金を受け取る事が出来ます。しかし、高額当せんした場合には、本人確認書類などが必要になる場合があり、また5万円以下の当せんでもトラブルを避けるために保護者の方と一緒でないと換金ができない場合もあります。
では、当せんした場合、どのような手続きが必要なのでしょうか?その受け取り方法について、詳しく説明しましょう。
宝くじ売り場で当せんの確認をする
家で調べて当せんがわかっている場合でも、まずは、宝くじ売り場で当せんの確認をします。1口当たりの当せん金が、5万円以下(または10万円以下)の場合その場で換金され、特別な手続きは必要ありません。5万円以上(10万円以上の場合もあり)の当せんが確認されると、銀行で換金の手続きを行うこととなります。高額当せんの場合、1口当たりの当せん金が100万円以上を超える場合には印鑑、200万を超える場合には本人確認書類と印鑑が必要になります。
みずほ銀行の窓口へ行く
必要なものが揃ったら、銀行の窓口で当せんした宝くじ券と必要書類を提示し、換金の手続きが行われます。高額の当せん金の受け取りには、本人確認書類などが必要でその際に年齢も確認されます。また
高額の当せん金の場合、現金での受け取りも可能ですが、あまりにも高額の場合結構な重さもあり、その現金を持ち歩くのも不安があるために、銀行口座への振り込みが一般的となっています。
未成年が当せんした場合の注意点
未成年が高額当せんした場合でも、手続き上は通常と変わりません。しかし、高額当せんの場合には、銀行での手続きが必要となり、未成年の口座では受け取れない可能性もあります。
親権を行う者は、子の財産を管理し、かつ、その財産に関する法律行為についてその子を代表する。ただし、その子の行為を目的とする債務を生ずべき場合には、本人の同意を得なければならない。
民法第824条(法律条文解説より引用)
と記載されています。
このため、もし未成年者が1人内緒で購入したとしても、高額当せんした場合には必ずバレる事になります。こういった事からトラブルになる場合もあるので、購入する場合や換金する場合には親に同伴してもらうようにしましょう。
まとめ
今回は、宝くじは何歳から買えるのか?年齢制限があるケースや、当せんした場合の注意点についても紹介しました。宝くじは法律上では何歳からでも購入は可能です。しかし、多くの売り場では見るからに未成年とわかる人には年齢確認を行い、場合によっては保護者同伴でないと販売しない売り場が多くなっています。日本では、未成年が宝くじ売り場で宝くじを購入することは、モラル的にもあまり好ましくないと思われがちなので、購入する場合や換金する際には、保護者と共に宝くじ売り場へ行く事をおススメします。