午年は、十二支の中でも「前進」「行動力」「飛躍」を象徴する特別な年といわれています。馬は力強く駆け抜け、後戻りせずに進む存在。そのエネルギーにあやかれるのが午年の特徴で、新しい習慣を始めたい時や、流れを変えたい時にもぴったりです。
中でも午年の神社として知られる“馬と深いゆかりのある場所”は、浄化と再出発の後押しを受けやすいとされ、流れを変えたいタイミングであれば干支に関係なく毎年足を運ぶ参拝者も多く見られます。ここでは、歴史・信仰・神事の面から信頼できる午年のパワースポットを全国から厳選してご紹介します。
西舎神社(にしちゃじんじゃ)【北海道】
(出典:写真AC)
アクセス:浦河町役場から車で約15分/駐車場あり
ご利益:人馬の無病息災、必勝祈願、厄除け
北海道・日高地方の西舎神社は、サラブレッドの産地として知られる浦河町の守り神。国営の日高種馬牧場(現・JRA日高育成牧場)の守護神として創建され、人馬の健康と安全を祈る神社として長年信仰を集めてきました。競馬や乗馬に関わる人だけでなく、「前へ進む流れを呼び込みたい」という人にも相性が良く、午年の神社の中でも特に力強い後押しを授けてくれる場所です。
正月の騎馬参拝
毎年1月2日に行われ、サラブレッドやポニーに乗った騎馬隊が雪景色の参道を行進する神事。馬の息遣いと蹄の音が響き、午年の象徴といえるほどの迫力です。年の始まりに訪れれば、清々しいエネルギーを全身で受け取れるとされています。
大杉神社/勝馬神社(おおすぎじんじゃ/かちうまじんじゃ)【茨城県】

(出典:写真AC)
アクセス:圏央道稲敷ICから車で約10分/駐車場あり
ご利益:勝負運、金運上昇、必勝祈願
茨城県稲敷市の大杉神社の境内にある勝馬神社は、「勝つ」ことに特化した午年の神社として知られています。競馬関係者やスポーツ選手、受験生、営業職など“絶対に結果を出したい場面”を迎える人の参拝が多いのが特徴。勝負運と金運の双方を高めたい時に訪れたい実践的なパワースポットです。
たてがみ守
本物のサラブレッドのたてがみを使用した希少なお守り。競争社会を生き抜く強さや、状況を切り開く行動力を象徴し、午年のエネルギーと非常に相性が良い授与品です。
矢先稲荷神社(やさきいなりじんじゃ)【東京都】
(出典:写真AC)
アクセス:東京メトロ「田原町」駅から徒歩約8分
ご利益:勝負運、金運、開運
東京都台東区に鎮座する矢先稲荷神社は、江戸時代の武術と馬術の文化が息づく神社。都心にありながら静けさがあり、背中を押してくれるような前向きな気持ちに導いてくれます。弓と馬の歴史を今に伝えることから「狙いを定めたい時」に訪れる人も多く、午年の神社としても人気のスポットです。
天井画
拝殿の天井いっぱいに広がる「日本馬乗史」の100枚の絵は圧巻。馬の力強い姿が連続して描かれ、見上げるだけで勝負運や前に進む気力が満ちてくるようだと評判です。
上賀茂神社(かみがもじんじゃ)【京都府】
(出典:写真AC)
アクセス:地下鉄「北山」駅から徒歩約15分
ご利益:厄除け、必勝祈願、開運
京都最古の神社のひとつに数えられ、世界遺産にも登録されている上賀茂神社。古くから馬と深い縁を持ち、「乗馬発祥の地」と伝わる地域に位置しています。境内は清浄で、心がすっと静まり、前へ進む道筋が見えやすくなるといわれる午年向きの神社です。
神馬「神山号」
神馬舎にいる白馬・神山号は、神の使いとされる存在。実際に白馬の姿を見ることで迷いが晴れやすく、良い流れを呼び込む“切り替え”ができるスポットとして人気があります。
春日大社(かすがたいしゃ)【奈良県】
(出典:写真AC)
アクセス:近鉄「奈良」駅から徒歩約25分
ご利益:開運、厄除け、勝負運
奈良の春日大社は、かつて境内で競馬神事が行われていた歴史を持ち、馬との関わりが深い神社です。温かさと神聖さが共存する雰囲気の中で、心の迷いをそっと払ってくれるような安心感があります。流れを変えたい年の節目にはぴったりの午年に訪れるべき神社の一つです。
馬出橋
表参道の入り口に架かる橋で、かつて競馬神事のスタート地点だった場所。神事を象徴するスポットで、ここを歩くことで「新しい流れへ踏み出す」という意味を持ちます。
多度大社(たどたいしゃ)【三重県】
(出典:写真AC)
アクセス:養老鉄道「多度」駅から徒歩約15分
ご利益:開運、家内安全、金運
三重県の多度大社は、白馬伝説を持つ神社として全国的に知られています。古くから馬を神の使いとして大切にしてきた歴史があり、流れを変えたい午年の参拝と相性抜群。境内は静かで、深い癒しと前へ進む強さを同時に得られる場所です。
生きた神馬
神馬舎で白馬と出会える貴重なスポット。白馬は幸運を呼ぶ存在とされ、心の曇りが晴れ、物事が“うまくいく”流れを作ってくれると人気を集めています。
大浦神社(おおうらじんじゃ)【岡山県】
アクセス:山陽自動車道鴨方ICから車で約15分
ご利益:勝運、交通安全、心願成就
国内で唯一「競馬神事」が現在も行われる神社として知られる大浦神社。境内を神馬が疾走する光景は迫力があり、勝運を呼び込む強いエネルギーがあるといわれています。挑戦の年にふさわしい午年の神社です。
競馬神事
秋の例大祭で行われる神馬の疾走は圧巻。12往復も駆け抜ける勇壮な姿から、迷いを断ち切り、前へ進む力を授かれるとされています。
鹿児島神宮 (かごしまじんぐう)【鹿児島】
(出典:写真AC)
アクセス:JR「隼人」駅から徒歩約15~20分/駐車場350台
ご利益:五穀豊穣、家内安全、畜産守護、厄除け、安産成就
南九州屈指の格式を誇る式内大社。主祭神の天津日高彦穂穂出見尊(山幸彦)は農耕・漁猟・畜産を切り開いた神として知られ、生活や仕事の基盤を整えたい時にぴったりです。九州最大級の社殿は2022年に重要文化財に指定された社殿を有し、重厚感と華麗さが共存する“運気の底上げ”に最適な午年の神社です。
初午祭と鈴かけ馬踊り
旧暦1月18日後の最初の日曜日に行われ、鈴や花飾りをつけた約20頭の馬が囃子に合わせて踊るように参道を練り歩く迫力満点の神事。国の選択無形民俗文化財にも選ばれ、馬が持つ前進力を授かれると評判です。
まとめ
午年は「行動すれば運が動く年」といわれています。だからこそ、馬と縁が深い午年の神社への参拝は、目に見えない流れを整える大きなきっかけになります。気になる神社があれば、それは今の自分に必要なサイン。人生の勢いを取り戻したい時は、気になる神社を一つ選び、馬のエネルギーに触れてみてください。





