名古屋のパワースポットとして知られる「熱田神宮（あつたじんぐう）」。三種の神器のひとつ「草薙神剣（くさなぎのみつるぎ）」を祀る、とても由緒ある神社です。しかし、ネット上では「熱田神宮には行かないほうがいい」といった噂やスピリチュアル的な意見もちらほら。
「なぜそんな噂があるの？」「本当に行かないほうがいいの？」と気になってしまった方も多いのではないでしょうか。この記事では、そんな「熱田神宮に行ってはいけない」と言われる理由を深掘りしつつ、本来のご利益やおすすめの参拝方法を解説していきます。
熱田神宮ってどんなところ？
熱田神宮は、名古屋市熱田区に鎮座する、1900年以上の歴史をもつ古社です。御祭神は「熱田大神（あつたのおおかみ）」で、これは天照大神の分霊とされ、神話に登場する伝説の草薙神剣（くさなぎのみつるぎ）を祀っています。この剣は、八岐大蛇（やまたのおろち）を退治した際に現れたとされ、三種の神器のひとつ。天皇や宮司でも直接見ることはできない、非常に神聖なご神体です。
広く緑に包まれた境内は、本宮のほかにも多くの摂社や末社が点在し、ただ歩くだけでも心が洗われるような、神秘的な空間です。
「行ってはいけない」と言われる理由は？
そんな神聖な場所である熱田神宮が、「行ってはいけない」と言われてしまう理由とは？気になる噂の理由をいくつかご紹介します。
強すぎるエネルギー
熱田神宮は草薙剣の力を宿す、日本でも屈指のパワースポット。その分、非常に強いエネルギーが流れているとも言われています。だからこそ、心や体が疲れているときや、霊感が強い人・繊細な気質の人は、その力に影響を受けやすく、「なんだか疲れた…」と感じてしまうこともあるようです。参拝のタイミングは、無理せず自分のタイミングを大事にしましょう。
ご神体に”近づきすぎる”ことへの畏れ
草薙神剣は、皇室にゆかりのある神聖な神器。誰でも気軽に近づいていいものではない、という畏敬の気持ちから「行かないほうがいい」と感じる方もいます。これはネガティブな意味ではなく、”敬意”があるからこその自然な感覚です。参拝の際も謙虚な気持ちを大切にしましょう。
人生の転機を迎える場所
熱田神宮を訪れた後に「転職した」「環境がガラッと変わった」など、大きな変化が起こったという声も少なくありません。変化を「怖い」と感じる人にとっては、そうした流れが「行かない方がいい」と思うことも。しかし逆に、「背中を押してほしい」「新しいスタートを切りたい」と願う人にはぴったりの神社です。
熱田神宮のご利益とは？
熱田神宮には、熱田大神（天照大神）、素戔嗚尊（すさのおのみこと）、日本武尊（やまとたけるのみこと）など多くの神が祀られており、あらゆる願いがかなうと言われています。具体的には、どんなご利益があるのでしょう？代表的なものを紹介します。
勝負運・成功運
本宮には草薙剣が祀られています。草薙剣は「武運」の象徴。ここぞという場面で勝ちを引き寄せてくれる力があると言われています。受験・転職・仕事の成功を願うのにもおすすめです。
厄除け・浄化
弘法大師が植えたと言われる樹木に囲まれた熱田神宮は、浄化のエネルギーがとても強い場所とも言われます。なかでも、大楠には神様の化身とも言われる白蛇が住んでいます。悪縁を切りたい、厄払いしたいなど、心身をクリアにしたい時にもおすすめです。
熱田神宮を訪れるときのポイント
パワーが強い場所だからこそ、参拝時にはちょっとした心がけがあると、より心地よくエネルギーを受け取れます。熱田神宮に行きたいけれど、参拝にあたってのポイントが気になる人は、ぜひ参考にしてくださいね。
心を整えてから
気持ちがざわざわしている時は、参拝する前に深呼吸。緑豊かな参道をゆっくり歩いて、木々のエネルギーに触れてみましょう。すると自然に心が落ち着いて、すっきりとした気持ちでお参りできます。
感謝の気持ちを忘れずに
願いごとを伝えるのはもちろんOKです。しかし、それ以上に「いつも見守ってくださってありがとうございます」という感謝の気持ちを伝えましょう。感謝の気持ちを言葉にすると、より良いご縁や気を引き寄せるでしょう。
無理しない
本宮まで行かずに外苑を歩くだけでも、十分パワーを感じられます。自分のペースで、無理せず参拝しましょう。
参拝には時間に余裕を持って
参拝のあとすぐに次の予定を詰め込まず、ゆったりと景色を楽しんだり、お茶を飲むなど、気持ちを落ち着ける時間をとってください。そうすることで、よりその場の良いエネルギーを受け取れます。
まとめ
「熱田神宮は行ってはいけない」と言われるのは、怖い場所やネガティブな意味ではなく、”今は強いエネルギーを受け取る準備ができていない時”というサインかもしれません。
心と体が整ったときに訪れれば、熱田神宮はあなたの背中を押してくれる、力強い味方になってくれるはずです。大きな決断をしたいときや、自分を変えたいとき、そんなタイミングで自分のペースで足を運んでみてくださいね。
